さえもんすたーの『堀川中立売』撮影秘話 その2 モンチ(秦浩司 vp_monchi 秦モンチ)
大妖怪「加藤 the catwalk ドーマン・セーマン」役のモンチはボクのことを妹のようにかわいがってくれた。
因にボクが1人2役でやった「パンみせ」は、「加藤 the catwalk ドーマン・セーマン」という性別不明なモンスターの孫だったみたいだ。
彼は当時31,2歳だったらしいが、パッと見40過ぎのオッサン&リアルシャーマンであった。
モンチは実生活でコンビニの店長をやっていて、撮影中もコンビニで12時間働いてから現場に来て、
特殊メイクを施されるのに3時間、それから待ち時間が5時間以上だったりと、過酷としか言い様が無い状態だった。
何度彼の口から「オレ24時間以上起きてるわ〜。」と聞いたことか。
「この映画はな、みんなの宝船やねん。夢がいっぱい詰まってんねんで〜。みんな懸けてんねん。」
「オレ産まれて初めて口紅の味を知ったわ〜。」などとごっつごつの特殊メイクフェイスで、ボクにいろんな話をしてくれた。
モンチがクランクアップした時のエピソードを書いておこう。
撮影の過酷さからくる彼のストレスは爆発。
柴田剛監督をプラスティックバットで激打するわ、頭の上からお茶をじゃぶじゃぶかけるわで、
モンチの柴田剛に対しての愛憎ポジティブ叱咤は爽快に炸裂した。
「ゴーはな、刺されてもオモシレ〜って言うヤツやねん。そこがめっちゃ好きやねん。」と良く言っていた。
■秦 浩司(MONCHI) Hata Koji
VISIONARY PERFORMER;VP-MONCHIとして活躍。関西アンダーグラウンド界が保持する最終兵器。
http://twitter.com/vp_monchi
http://vp-monchi.net/
□加藤 the catwalk ドーマンセーマン Kato the catwalk DOMAN SEMAN
京都を裏から支配し、人々から“会長”と呼ばれ恐れられる存在であるが、加藤が何者なのかは誰も知らない。寺田を支配下に置いて、人々の悪意を集め、おのれの支配力を強めようと画策する。昔から安倍さんのことがきらい。愛車は昔ながらの白木の宮型霊柩車(関西型)。