某氏と連れ立って、車庫にいるD51に会いに行った。
夜の会津で出会ったC11の亡霊のような美しさとはまた違う
なにものかの化身としかいい様がない、生命感。
月並みだが、生き物にもっとも近い機械。
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夜SL D51-498 2010年5月27日
5月 28th, 2010 · No Comments
D51-498&DE10-1698 甲府駅到着
5月 19th, 2010 · No Comments
Tags: 蒸気機関車
D51-498=イギー・ポップ
5月 19th, 2010 · No Comments
初めてD51を見たのは2008年の山梨デスティネーションキャンペーンだった。
当時は、別にSLなんてのはどうでも良かった。なにしろ全く興味がなかった。
甲府駅←→塩山駅の往復。 たったそれだけのことだった。
が。
職場が駅に近いこともあり、出発時に石炭が燃える匂いがオフィスに漂ってくる。これでまずやられた。
石炭の匂い、これは紛れもなく、中国大陸の香りだ。
街中でドラム缶に放り込んだコークスで中華鍋を真っ赤になるまで熱し、料理をする人たちに紛れ
様々な街=人間が特産物の土地を歩いた。
その記憶が、嗅覚により呼び起こされた。
石炭ラブ。
一発でノックダウン。
汽笛、動作時の音。
蒸気により発せられる、凄まじい警笛。聴いたことのない音の種類。
ほとんどコラプテッドな、ヘヴィネスな音圧。
尺玉以上の花火の、空をびりびりと伝わる、あの圧力と同義。
蒸気。
駅発車時の、蒸気がものすごい勢いで吹き出す様は、いつ見ても夢のよう。
アイドリング。
停車時の、だれかのうわさ話にもおかまいなしに
まるで眠っているような、静かな呼吸。
煙。
煙があって、初めて蒸気機関車は蒸気機関車と言える。
写真を撮影する場合、煙の部分をあらかじめフレーミングしておく。
その必要性を撮影せずとも感じるほどの、存在感。
これは誰だ? と感じたとき、いつも思うのは
森進一とタメ年のイギー・ポップ。
いつ見ても英雄であり、星であるイギーが頭の中で鳴る。
I wanna be your dogであったり、Search & Destroyであったり、TV Eyeであったり、その時々によって流れる音は違うが
確実にD51-498とイギーは私の中で相似形として成立している。
2010年5月29日から都合4回、イギーが甲府→小淵沢間を走る。
幸運にも某駅で指定券を確保できた。
とうとう、乗れるのだ。
情報によると、数時間後に甲府駅にメインロッドを外した状態で
移動してくるとのこと。
起きられたら出迎えてくる。
2010年5月19日追記
出迎え写真はこちら
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