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2010年12月27日(月)
29日に深沢七郎偲ぶ宴 甲府・桜座
「楢山節考」などの作品で知られる笛吹市石和町出身の小説家、深沢七郎(1914~87年)をしのぶイベント「深沢七郎を偲(しのぶ)宴(うたげ)」が29日、甲府市中央1丁目の桜座で開かれる。
深沢と生前に親交のあったフォークシンガーの三上寛さんが、深沢愛用のギターで演奏や思い出話を披露する。三上さんはYBS山梨放送ラジオで「ギタリスト深沢七郎」のパーソナリティーも務めた。
学生時代に深沢作品を読み、その世界観に衝撃を受けたという作家の戌井昭人も登場。戌井は2009年に「まずいスープ」で第141回芥川賞候補になり、1997年に旗揚げしたパフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」で脚本も担当している。
三上さんと戌井さんのトークショーもあり、深沢の人柄を表すエピソードなどを紹介する。午後7時開演。申し込み・問い合わせは桜座、電話055(233)2031。
山梨日日新聞
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/12/27/10.html
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新海さんが持ってきた、佐久の病院の院長さんから出てきた? テープ、通しで聞きたいです。
「おりんが歯を折るところ、あれは『×××』ですよ」のところ、「ワザと」「見栄え良く」とか
その類だったと思います。あの小説の、何本かある頂点のひとつです。
おかげで田中絹代も坂本スミ子も役作りのために歯を抜いてしまう訳ですが
そういう他所行きの近代的精神、そのど真ん中を生々しく手触りのある言葉で打ち抜く深沢さんの
おしゃべりは、祖父や父の匂いに包まれる素敵な時間です。
また、亡くなった祖母が、楽に死ねるように、みんなに迷惑をかけないように、あの世へ行くための
5円玉と紅白の紐で編んでいた儀式の道具(失念!)を死ぬ間際まで作っていたのを、いつも思い出します。
面白い話満載だった。
写真は
http://www.flickr.com/photos/atemzeit/sets/72157625578040823/
で。
以下5題。間違いあらばご指摘ください。
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ある日、深沢七郎は、当時の額で180万円もする金の仏壇を京都で買った。
彼岸までに間に合う様に、とサニーの天井にロープで縛りつけ、東名をぶっ飛ばして
ヤギさんヒグマさんと三人でラブミー農場へ持ち帰ったという。
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その仏壇から白くて丸い、粉を固めたようなものが大量に出てきた。砂糖みたいだった。
「それ、ハゲの薬。身延(みのぶ)の七面山(しちめんざん)の山奥で採れる。一泊しないと
いけないくらいとても山奥。だから効く」と夜、櫛につけてペタペタしていた。
ある日、そのまま眠ってしまったらしく、頭が真っ白で驚いた。
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いつも、マッチを持ち歩いていた。ハゲの部分か白髪かに墨を塗るためだったらしい。
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ハンガリーかどっか行ったとき、向こうで食べたトマトがメチャクチャおいしかった。
帰りにヤギさんかヒグマさんか深沢さんか忘れたけれど、そのトマトを大量に食べた。
飛行機に乗り、帰国後、脱糞して種を取り出して育て、また食べたらおいしかった。
うんこに近ければ近いほど、おいしい。
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クソジジイですよ
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